J1名古屋でもプレーした元イングランド代表FWガリー・リネカー氏（62）が10日、英公共放送「BBC」で1999年から担当してきた人気サッカー番組「マッチ・オブ・ザ・デー」のプレゼンターを降板することになった。

　1986年メキシコW杯得点王のリネカー氏は7日に自身のツイッターを更新し、英政府の移民政策に「これはひどすぎる。この法案は間違いなく違法だ」と非難。その上で「1930年代にドイツが使用した言葉と変わらない言語で、最も弱い立場の人に向けられた計り知れないほど残酷な政策だ。私はおかしいですか？」などと記すと、政府関係者から不満の声が出ていた。

　そんな中「BBC」はリネカー氏について「最近のソーシャルメディアでの活動は、私たちのガイドラインに違反している」とし、リネカー氏サイドと議論を重ねた結果として「彼のSNSの使用について合意された明確な立場が得られるまでマッチ・オブ・ザ・デーの出演を控える決定をした」と発表した。

　英紙「ミラー」によると、年間135万ポンド（約2億2000万円）でBBCと契約していたリネカー氏は「彼らは私に辞任しなければならないと言った」とコメントし、番組の降板は合意の上ではないことを強調したという。

　この決定にリネカー氏と共演していた元イングランド代表FWイアン・ライト氏は「マッチ・オブ・ザ・デーが私にとって何を意味するかは誰もが知っているが、明日はやらないとBBCに伝えた」とし、同FWアラン・シアラー氏も同番組に出演しないことを表明したが、英政府の影響力を感じさせる決定に大きな波紋が広がっている。


東スポWEB

https://news.yahoo.co.jp/articles/4286dbd5033ce2fbb826b61dc0418c2b5c3fac51

サッカー＝リネカー氏、英政府の難民対応批判でＢＢＣ降板も

［８日　ロイター］ - サッカーの元イングランド代表で英公共放送「ＢＢＣ」のコメンテーターを務めるゲーリー・リネカー氏が、英政府の難民対応を巡る発言で番組を降板する可能性が浮上している。

リネカー氏はイングランド代表として１９８６年ワールドカップ（Ｗ杯）メキシコ大会で得点王を獲得するなど活躍。日本のＪ１名古屋でもプレーした。現役引退後はＢＢＣのスポーツ番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」の司会を２０年以上務めるが、過去にも政治的な話題について率直な意見を述べていた。

英政府は７日、小型ボートで英仏海峡を渡って来る移民の入国を禁止する新たな法律の詳細を発表。リネカー氏は８７０万人を超えるフォロワーを持つツイッターに、この政策を「ひどいにもほどがある」などと評した。

ＢＢＣには厳格な公平性ガイドラインがある。一方でリネカー氏は８日、「声を上げられない人々のために発言し続ける」と表明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7eb74905be644e3e0ccfcda29b2731b22dfaff53