低迷ユベントス、それでも監督交代は無し? アッレグリを解任しない理由とは
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 公式戦5試合連続白星なしと苦戦が続いているユベントスだが、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の解任に踏み切ることは当面ないのかもしれない。伊紙『トゥットスポルト』が見通しを示している。

 ユベントスは先週末の18日に行われたセリエA第7節の試合で昇格組モンツァに敗戦。チャンピオンズリーグでもグループステージ開幕から2連敗を喫するなど、最近5試合の公式戦で2分け3敗と白星がない。

 早くもタイトル争い脱落の危機に陥り、監督交代を決断してもおかしくはない状況だと言える。だが現地紙はアッレグリ監督が解任されることはないと予想し、金銭的な事情をその重要な理由のひとつとして説明している。

 アッレグリ監督はセリエAでトップレベルの高給取りであり、ボーナスを含めた報酬額は年間900万ユーロ(約12億9000万円)。契約の残されている2025年までの残り3年間で、スタッフも含めた人件費の総額は4500万ユーロ(約65億円)に迫ると試算され、解任した場合にも違約金として支払いが必要となる。

 加えて、新たな指揮官としてトーマス・トゥヘル氏やマウリシオ・ポチェッティーノ氏などトップレベルの新監督を迎えたとすれば、2025年までの給与総額は3500万ユーロ(約50億円)前後と推定。監督交代に伴う出費総額は8000万ユーロ(約115億円)前後に達する可能性があると見込まれている。

 実際にはアッレグリ監督やスタッフの人件費は続投の場合でも支払われるため、この総額がそのまま監督を交代した場合の差額となるわけではない。だが新たに大きな出費が必要となることは確かであり、クラブとしてはできれば現体制での復調を期待したいところではあるだろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d3531e0e0c3c23660608bc2629ed2173d3a83534